2021年03月27日
春を待つナミアゲハのサナギ
外で蛹化したサナギのうち、現在確認できているのはこの1個体だけ。家が揺れるほどの突風にも何度も耐え、ようやく暖かい日差しが差すようになりました。
羽化は5月か6月ごろになると思われるので、色の変化等はまだありません。このまま何事もなく羽化を達成してほしいものです。
2021年03月13日
アゲハのサナギを緊急救護
いつものように、外のナミアゲハのサナギを点検。ここのサナギは大丈夫です。
石の裏のサナギを見てみたら、下部の固定部分が剥がれていて胸元の糸だけでぶら下がっていました。強風で何度も揺さぶられて剥がれたんだと思います。
このままだと風でさらに揺られて地面に落ちる可能性が大きいので、緊急保護することにした次第。
石から完全に剥がし、ルーペで拡大しながら精密ハサミで体に付いた糸を切り取ります。
糸を切除。寒いせいでピクリとも動きませんでしたが、重さはあるので生きていると思います。
例のごとく装着。
これは前回保護したサナギですが、胸元の糸を切除しなければいけないサナギです。
というのも、切れた糸の両端が絡み合い、結ばれたようになっています。この状態だと羽化する時に開くふたが開けません。結果的に、羽化できなくなります。
爪楊枝の先をカッターで削って鋭利にし、少しずつ糸をほぐしました。
ほぐれた糸を切除して完了。
先ほどのサナギが右手前、糸をほぐして切除したサナギがその奥。大型飼育ケースの羽化部屋で初夏を待ちます。
同じ部屋でこっちも初夏を待っています。
2021年02月21日
アゲハのサナギを緊急保護
庭の小梅の木の根元に緑色の物体を発見。なんと、アゲハの越冬サナギです。緑色なので、すぐ横のつるつる面のアルミの柵についていたと思われます。
強風や突風が吹き荒れる日が続いていたので、剥がれ落ちたようです。
気温が低いので手に乗せてもピクリともしなかったのですが相応の重量はあり、生きているものと仮定して保護することにした次第。
ちなみに、もし茶色のサナギだったら気が付かなかったと思います。
糸が切れて絶望のどん底だったと思われるサナギ。緑色だったことが幸いしました。
体を支えていた糸が見えます。
現在保護観察中のサナギと同じケースで越冬させることにしました。
このケースでは、蛾のサナギも越冬中ですw
ケースのふた上部のサナギも越冬中。
ふた下部も同様。
このケースは車庫の中に置いていますが、ここ数日は気温が高めなので車庫の中も気温が上がっています。暖房も断熱材も無い車庫なので真冬は0℃近くまで下がりますが、建造物の一角に含まれる車庫なので氷点下になることはありません。
2021年02月06日
2021年01月23日
外のサナギが1匹減少
現在、外で自然観察中のサナギが3匹います。これはマサキの枝のサナギ。強風にも耐えて健在です。
外観上も異常はなく、生存中。
これは石の裏で越冬中のサナギの場所。
見えにくいですが健在。石の隙間がやや狭くなりました。これは地面の土が凍って盛り上がった自然現象によるものです。
さて、外壁の下のサナギですが・・・
存在しない状態になってました。手前に見える体を支えていた糸が切れており、腹部の先の殻だけが残っています。
強風が原因だとすれば糸は切れずに剥離するはずですが、糸自体が切れているということはよっぽど強い力で引っ張られたわけで、原因は鳥が食べたものと思われます。
こういう越冬中のサナギも鳥にしてみれば冬場の貴重な蛋白源。砂漠の中でステーキを見つけたような歓喜の食事だったと思います。
何はともあれ、これも自然現象。命の移行が行われたのであります。
2021年01月04日
雪とサナギ
2020年12月14日
2020年12月12日
2020年11月19日
ナミアゲハまとめ~サナギ保護組
4匹のサナギを移動させなければならない状況であることを前に書きましたが、羽化キットを制作して移動させた次第。
各部の角度や高さなどは昆虫工学に基づいていますw
火であぶって反らせた竹ひごを軸にして、天網を反らせています。反らせる理由は特にないですが、翅を伸ばす時に好きな角度のところで伸ばせるように選択肢をあげた次第。
サナギは、糸のじゅうたんごと全面をはがし、そのまま割り箸に貼りつけました。体を支える糸もそのままです。
こっちもそのまま。
個体区分は画像の通り。息を吹きかけると4匹ともピコンピコン動きます。
割り箸についている黒い点々の汚れは、糸のじゅうたんをはがす際にいっしょにはがれた樹皮の一部。「3」はコンクリートブロックからはがしたので黒い点々がありません。
上に見えるつかまり棒はアイスの棒なのですが、表面をやすりでこすってざらざらに加工済み。このつかまり棒の設置高さは、それぞれのサナギの高さに合わせています。
羽化飼育ケースに収納。蛾のサナギと同居です。
ふたについている4匹のサナギとも同居。
これでようやくナミアゲハについてのあれこれは終わり。あとは来年の羽化を待つだけです。
2020年11月16日
ナミアゲハまとめ~サナギ保護予定組
ナミアゲハの状況のまとめ。周辺あるいは育った甘夏の木でサナギになった個体ですが、放置も隔離もできないので飼育ケースに保護する予定。
1と2と4は甘夏の木の枝でサナギになった個体。甘夏の木ごと覆う大きなカゴも無く、そもそも甘夏の木は車庫の中に入れる予定なので、どっちにしろサナギを別の場所に移動させなければなりません。
3はコンクリートブロックの横でサナギになった個体。これも同様の理由で移動が必要。
移動方法の想定は以下の二つ。
1. 糸を切り、紙筒のサナギポケットに入れて割り箸に貼りつける。
2. 下地の糸膜ごと剥がし、糸を生かしたまま割り箸に貼りつける。
手っ取り早いのは1ですが、できれば2をやってみたい次第。2は難易度が高いですが、安定度も高いです。
数日以内に結論を出して実施する予定。