今日の秋の菊の昆虫

様々な色の秋の菊の開花が始まり、虫もたくさん集まっています。これはホソヒメヒラタアブ。体長は7mmぐらいで小さなハナアブ。
オスの腹部の太さは胸部の太さと同じぐらいかやや細い感じで、本当に細いなーと感じる印象。メスの腹部はぷっくりとふくらみます。まあ、複眼を見ればこの個体はメスであることが明らかです。




お馴染みのシマハナアブも来てました。胸部が黒と灰色の縞模様のハナアブなのでシマハナアブ。




これはいつも見るシロヘリハマキモドキかなと思ったら、よく見るとなんだか違います。調べてみたら、ゴボウハマキモドキのようです。

カブラハバチの黒い幼虫

目立つようで目立たないのか目立たないようで目立つのかよくわかりませんが、真っ黒いカブラハバチの幼虫が葉大根の葉を食べてました。
振動を感じるとポロリと下に落ちるので、撮るときは葉にも触れないように注意が必要です。

キバラヘリカメムシの終齢幼虫

ニシキギに生息中のキバラヘリカメムシの幼虫ですが、背中の天使の羽根も大きくなって終齢幼虫になりました。
ニシキギの葉も紅葉の時季を迎えており、すっかり赤くなっています。

ミノウスバのオス

紅葉の季節を迎えた庭のサラサドウダンに、ミノウスバのオスがいました。尾の先を上げているのは威嚇のポーズ。





ミノウスバのオスは触角がブラシ状なので、オスとわかります。




初夏に作られたミノウスバのマユ。秋が深まると、この中から出てきます。




こっちは幼虫の食樹であるマサキの葉に作られたマユ。すでに羽化した後のようです。

羽化直後のミノウスバのメス

コンクリートに、ミノウスバのメスがとまってました。翅が小さくて伸び切っていないので、羽化直後のようです。




初夏に幼虫からサナギになって暑い夏をサナギの状態で過ごし、秋が深まる今ごろに羽化します。




今日は比較的暖かい日なので、まさに羽化日和。




翅が伸びれば飛び去って行くでしょう。

シオンとナミハナアブ

秋の菊の花に来るハナアブのうち、最も大型で最も頻度が高いのがナミハナアブ。初冬ごろになっても、暖かい日は姿を現します。




警戒心は低いほうで、指でも容易に捕まえることができたりします。




右奥にカメムシのような虫がいますな。

シオンとツマグロキンバエ

花と言ったらこのハエを忘れてはいけないわけですが、シオンにツマグロキンバエが来てました。体長7mmぐらいの小さなハエですが、とにかく花の蜜が大好きなハエです。

シオンとセスジハリバエ

シオンに見慣れないハエが来てたので調べてみたら、セスジハリバエというハエでした。




腹部が黄色くて丸いような第一印象です。




蜜が気に入ったようで、休みなく吸ってました。

シオンとイチモンジセセリ

キク科の花にはセセリチョウのなかまもよくやってきます。




今日のシオンにはイチモンジセセリが来てました。




イチモンジセセリは顔がかわいい蝶です。

元気なキバラヘリカメムシの幼虫

ニシキギで群れるキバラヘリカメムシの幼虫は、今日も元気に暮らしています。




いつも1匹で先頭に立ってまわりを警戒する個体。




こういう個体には、指の背で静かに触角に触れて人間のにおいを知らせます。何はともあれ、情報提供です。