2023年08月28日
エビガラスズメの羽化部屋を作成
この特大飼育ケースではいろんな昆虫が羽化してきましたが、今までは内側にキッチンペーパーを貼っただけの簡易なものでした。
今回大型で飛翔力の強いスズメガの多数個体の羽化に直面することになり、今後のためもあるのでちゃんと作ってみた次第。
普通は足場でもある鉢底ネットを全面に貼りたいところですが、そうすると中がよく見えなくなってしまいます。飼育環境下での羽化は想定外の事故も発生する可能性があり、それを正確に観察して迅速に応急対処をする体制も必要です。
そのため、足場の鉢底ネットは必要十分量とし、他は観察領域としてわざと開けておきました。
現在8匹の幼虫及びサナギがいるので、全数無事にサナギになることを想定して8匹分の人工蛹室を用意。
今の時季にサナギになった個体は、年内に羽化するか越冬して来年に羽化するか微妙なところです。そのため、越冬も想定して水皿の中にスポンジを入れました。この皿に水を入れるとサナギの周りの湿度を上げることができます。
自然界では土の中に蛹室があるので、多少なりとも一定の湿度はあるはずです。少なくなる日もあると思いますが、雨や雪解け水でかなりしっとりする日もあるはずです。しかし、人工蛹室は冬の乾燥した空気の中で常時カラッカラになります。湿度が無いと生き延びることができないかどうかはわかりませんが、わからないので自然界を少しでも再現しておこうと思うのであります。
鉢底ネットを斜めに切ったり突起を避ける溝を作ったり、なんだかんだ時間がかかった羽化部屋作成なのでありました。
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