2022年09月22日
ツマグロヒョウモンの幼虫とサナギ
先日ツマグロヒョウモンの幼虫を庭で発見しました。スミレやビオラの葉を食べる幼虫です。
上から見ると、1本のオレンジ色の線が見えます。痛そうに見えるトゲがありますが毒は無いです。
翌日も撮影しようと一時確保していたら、なんと!ふたの裏にぶら下がっていました。サナギになる前の「前蛹」の状態です。
こうなるともう動かせないので、このまま保護することにした次第。
そしてサナギになりました。展開が早すぎてまいってますw
サナギには金属光沢をした突起があります。一部の貝の貝がらの裏のように虹色に反射します。
暗いところで光を当てると、突起が反射してホラーになりますw
この先どうなるかですか、ツマグロヒョウモンは年に何回も発生する蝶なので、その発生時季によって幼虫で越冬したりサナギで越冬したりします。早めに発生した個体は、年内に羽化することもあるようです。
とりあえず、外気温に近い車庫の中に保管して様子をみようと思います。
ネキトンボ同様これも北上種です。
チョウの愛好家は多いので、
岩手でもだいぶあちこちから目撃情報があります。
みんな夏から秋なので、まだ越冬はできないでいるようです。
ウラナミシジミも越冬できませんね。
こちらは昔から単発記録はありましたが、
近年はコンスタントに秋になると観察できます。
今では普通種になったヤマトシジミでさえ、
30年くらい前には春にいるのはは岩手県南部、O秀市あたりでしたね。
ツマグロヒョウモンも仙台あたりでは普通種になったという人もいます。
岩手でも数年後にはそうなるかも。
これは岩手北部の住宅地です。近くにスミレがたくさんある場所があるのですが、そこで本日までに5匹の幼虫を確認しています。
どれも本来のスミレの場所から10mぐらい離れた場所でしたので、サナギになる場所を探す旅の途中だったのかもしれません。
ヒョウモンチョウ系はまさにヒョウの紋の翅でかっこいいですねー。
「ツマグロ」という名称はいろんな昆虫につけられていますが、人間にもいることを憶えておきますw