2021年05月23日
保護中の蛾のサナギから寄生蜂が羽化
ナミアゲハの羽化ケース内に、見知らぬ大きなハチがいました。
ヒメバチです。調べてみたら、シロスジヒメバチかサキマダラヒメバチのようです。
触角を入れない体長は2cmぐらい。かなり大きいです。
こんな大きなハチがいたということは、あのサナギから羽化したと思います。
羽化ケースの中では、3cmぐらいの正体不明の蛾のサナギも保管しておきましたが、そのサナギに明瞭な切り口が確認できます。
取り出して再確認。中は空っぽです。触角の抜け殻の部分が見えますが、形状や状態から羽化した寄生蜂のものと思われます。
首の部分をきれいに咬み破って出てきたようです。
いやはや、いろんな意味でお見事。
蝶や蛾のサナギはいろいろな虫に寄生されますが、ヒメバチの種類もよく寄生します。この蛾は残念ながら羽化できませんでしたが、その命は形を変えてヒメバチとなったわけです。
この蛾のサナギの抜け殻の中にヒメバチのサナギの抜け殻があるかもと思って切開手術をして確認してみましたが、それらしいものはありませんでした。その様子の写真も撮りましたが、グロすぎるので掲載は自粛しますw
羽化はどんな昆虫でもめでたいものです。このヒメバチも見事に羽化を成功させた勝利者です。
羽化した個体が本来そうなるように、このヒメバチも自然界に放虫。野原風花壇に放しましたが、すぐにどこかに飛び立っていきました。
もう来るなよー(^O^)/
■追記
サナギ解剖画像のリクエストがあったので追加掲載。
※画像クリックでモザイク無しの大きな画像が別ウインドウで表示されます。
※グロ画像なので十分な耐性のある方のみクリックしてください。
モザイク加工と但し書きを添えて今晩追加しますw
モザイク加工はクリックで消せるようにします。
「○○ガが羽化してきました。」という報告を楽しみにしておりました。
いい顔のヒメバチです。
このサナギがなんという蛾のサナギだったのかも知りたかったのですが、「寄生されてた蛾」のサナギであることはけっこうありますからねーw
まあ、凛々しいヒメバチがしっかりと生きていくことでしょう(^O^)
それと、この写真けっこう貴少な資料になるのでは、と思います。
あと御承知でしょうが私「木間市タワー(♀)」はネカマです。
本当はもっと生物学的に標本っぽく切ったほうが良かったなと反省していますが、ふたつの精密ピンセットで引きちぎった次第w
次に同じようなことがあった時は、標本レベルで切ってみたいと思います。
ネカマかどうかはよくわかりませんでしたが、グロ耐性のあるたくましいお方であることは理解していました(^Д^)
しかし,そうやって寄生されるのも自然の摂理っすよね…世界にはGを奴隷化する蜂もいるらしいし。恐ろしいですわ。
生き物大好きっぽいぁぃさんですが、ヘビとコウガイビルとハリガネムシだけは超苦手です (;^ω^)
でも捕食シーンみたいなグロいのはOKっすけども!
ぁぃさんはゴキブリエメラルドバチという残酷な寄生蜂知ってますか?ゴキブリと名前ついてる通りGに寄生するけど寄生方法がやばい。奴隷化するんです。そこらをうろついてるG見つけると1発脚の付け根に毒針ぶっかませーして逃げるという反応を断ち切るんです。その後Gの体に卵を産みつけ,触覚を真ん中からちぎり,触覚引っ張ってグイグイ巣穴に運び入れるんす。自分の足で歩かせてます。奴隷化されてるから!その後巣穴で生きたままGは孵化した幼虫に喰われます。中身がなくなると殻だけのGの中で蛹化し,羽化したのち巣の外へ。その頃すでにGはお陀仏ですが。以上です。あぁぁぁぁ!恐ろしい!恐怖っす!
寄生バエの幼虫は大丈夫なのですが、細長いのがだめなんですよw