
ミリオンベルの葉を食べていたウワバ系の幼虫の正体を知るために羽化まで管理していたわけですが、ついに羽化しました。

ミツモンキンウワバですな。ウワバ系の蛾では最もよく見る蛾です。

背中の毛がブラシ状になっているところも特徴のひとつ。

写真では写ってませんが、蝶のように蜜を吸う蛾なので蝶のような丸まった口になっています。

横から見ても立体的です。

例のごとく、野原風花壇に放しました。早くも擬態で見にくくなっていますw

蝶は怖い顔をしてますが、蛾はかわいい顔をしています。

この幼虫は、丸いプラ容器の隅に糸を吐いてマユを作り、その中でサナギになりました。糸のマユの端っこに穴が開いているので、羽化の時にはそこから出てきたようです。出てくるときには、どうしても鱗粉が少し付きます。

サナギの殻。右端に付いているのは、サナギになる時に脱いだ幼虫の皮。

幼虫の頭部や脚が、そのままの形で残っています。昆虫は成虫になるまでにミラクルな大変身を積み重ねて、それらをすべて成功させなければなりません。なので、昆虫の羽化はまさに奇跡の大成功なのであります。だからこそ、昆虫の羽化は美しいのであります。