2024年09月30日
富士山みたいな巣穴
クロヤマアリの巣穴は今まで数えきれないほど見てきましたが、ここまで壮大な巣穴は初めてです。全体の直径は10cmで高さは2cm、形もきれいなのでミニチュアの火山のようです。
短時間で大量のアリが土を運び出したのか、遠くに捨てるのが面倒だったのかはわかりませんが、何とも芸術的。
住人であろうアリが巣穴を見下ろしています。穴の直径の大きさがわかります。
2024年09月29日
ウワバ系幼虫5匹のその後
ウワバ系幼虫5匹の食性を調査していましたが、現在の状況と食性調査結果は上のとおり。
幼虫Aは人工蛹室に移動。かじられ防止の意味もあります。
体長は14mm。ウワバ系のサナギの大きさです。
背中側は黒くなっています。これもウワバ系サナギの特徴。
隔離した幼虫Cは間もなくサナギになると思いますが、念のためワイルドストロベリーの葉も入れておきました。
かじられて★になった幼虫Bと同様に敷紙の上で前蛹になろうとしていたので、隔離したわけです。
動きも鈍くなり、体も縮んできています。
幼虫Dと幼虫Eは、まだ葉を食べているので引き続き管理中。最も好んで食べたワイルドストロベリーの葉を入れました。
ここまできたので、この2匹も最後まで管理します。羽化した成虫を見れば、この幼虫が何の幼虫だったかがわかります。
栽培中の植物につくいわゆる "害虫" は、やみくもに除去しないでできれば他の場所に移したいわけです。そのためには、どこに移すかを決めるために何を食べるかを知らなければなりません。知らない場合はしかたがないので除去になりますが、知っていれば他の場所に移すことができます。
来年以降に今回と同じミリオンベルに同じ幼虫が付いた場合、ワイルドストロベリーや朝顔系の葉に移すことができます。どちらも毎年継続して栽培中で葉もたくさんあるので、移す場所としては十分可能です。
また、羽化させて成虫まで管理すれば何の幼虫だったかがわかるので、食草のさらに詳しい情報を調べることができます。
2024年09月29日
寄生されたヨモギエダシャクの幼虫
西洋朝顔のそばに、体長5cmのヨモギエダシャクの幼虫がいました。体に白い楕円形のものが10個付いています。おそらく寄生バチかヤドリバエの卵だと思われます。寄生生物である寄生バチまたはヤドリバエが、宿主であるヨモギエダシャクの幼虫に産卵したわけです。
体表に産卵された卵はやがて孵化し、出てきた寄生生物の幼虫が宿主の体表の皮をかじって中に入っていきます。そのようになっても、宿主はしばらく生きていますが、やがてサナギになって少し落ち着いたころに大きく育った寄生生物の幼虫が宿主の殻を破って出てきます。この時点で宿主は空っぽで完全に死んでいます。出てきた寄生生物の幼虫はその日のうちか翌日までにはサナギになり、寄生生物が羽化します。
人間が生きるために牛や豚を殺して食べるのと同じように、寄生生物はヨモギエダシャクの幼虫を食べて世代をつないでいるわけです。
寄生生物と宿主の関係はどれくらい長く続いているかはわかりませんが、今回ここでヨモギエダシャクの幼虫がいたということは寄生の関係がある中でも両者ともにずっと世代をつないできたわけで、結局これでバランスが取れているということになるわけです。
2024年09月29日
ホウセンカ開花中
2024年09月28日
孵化して間もないキバラヘリカメムシの幼虫を発見
2024年09月28日
二期作のマルバアサガオ
2024年09月27日
2024年09月26日
ミリオンベルに幼虫5匹
2021年の春から始めた鉢植えのミリオンベル。寒冷地では一年草扱いなのでその年で終わるものだと思っていましたが、冬に車庫の中に入れたら翌年の春も花を咲かせ、今年も4度ほど切り戻しをしてまたひとつ目の花が咲き始めたところ。
だがしかしです。なんだか葉が増えないなと思ってよく見たら、この中に幼虫が5匹いて葉を食べていました。
よく見たら、周囲にはフンが落ちてました。いやはや、いままで気づきませんでした。
そんなわけで、5匹の幼虫を放置していても葉が無くなるので一度引っ越し。体長は3cmぐらい。
腹脚が2対なのでウワバ系の幼虫っぽいです。ウワバ系にはいろいろいますが、ミリオンベル(ナス科)を食べていたことを考えるとイラクサギンウワバかなということなりますが、もともとウワバ系は食性が広いので断言できません。
過去には、ミツモンキンウワバは幼虫も成虫もよく見てきました。これも食性が広く、アサガオ・ナス・イチゴ・ミニ大根・リーフレタス・ミニヒマワリの花びらなどを食べていました。
今回の幼虫ですが、なんとなくミツモンキンウワバかなという気がしています。
" 気がしています " では夜に眠れなくなりそうなので、食性の調査を実施。
「ワイルドストロベリー」「ヒルザキツキミソウ」「マルバアサガオ」「西洋朝顔」の4種の葉を入れ、24時間後に何を食べたのかを見てみます。
まあ、食性が広いので1種には絞れないかもしれませんが、今後のこともあるので食の好みの偏りのようなものがわかればいいなと思います。
これで安心して今夜は眠れそうです。