2021年07月03日
マルバアサガオのハイドロカルチャー実証実験結果
これは、4月18日に開始したマルバアサガオのハイドロカルチャー。水とN-P-Kの液肥のみでどう育つか実験しました。開始時の詳細はここ。
左上
つぼみの段階でめしべが見えていますが、これは花びらが正しく育たないためにめしべを覆えないでいる状態。
左下
開始初期は、葉が次々と枯れ、伸びた茎自体も枯れました。
右上
曇りガラスの窓際に置いたグラスでは、中のハイドロボールが太陽熱を吸収して水が温めのお湯になりました。そのためか、根腐れが発生。半透明になっている根が死んでいる根。白い根は生きてます。
現在は、窓枠付近に置いているので、日光は間接光レベルに当たっています。
右下
グラスの内側では、太陽光が当たる面に藻が発生。
現在咲いている花。この状態で花の直径は500円玉ぐらい。通常よりも異常に小さい花です。
全体像。高さは30cm程度。葉の大きさも花と同様500円玉ぐらい。茎はそうめんの揖保乃糸くらいしかありません。
中の水がお湯に近い状態なっている間は出てくる葉が次々と枯れていきましたが、窓枠付近に置いて間接光レベルにしてからは水の温度も通常レベルになり、同時に根が伸び出して茎も伸び始めました。支柱にからみ始めたのはそのころからです。
しかしながら全てが小さいサイズのまま生育している状態。自然界や栽培下でアサガオの種がやせた土にこぼれ種として落ちて発芽した際、その後の生育状態はこれと似たような育ち方をします。養分が足りないからです。
今回のハイドロカルチャーは水とN-P-Kの液肥で育てていますが、液肥は規定通りに薄めています。
新規に出た根の量がいまだに少なくて養分を十分に吸えないか、液肥の養分だけではやはり致命的に養分不足なのか、そのあたりはまだ検証できません。
植物の生育には当然ながら養分が必要となり、養分には窒素リン酸カリの他に鉄、マンガン、ホウ素などの微量成分も必要です。このあたりもうまく育たないことに関係しているのかもしれません。
今後は花も何個かは咲くと思いますが、花粉を作るのにもかなりの栄養が必要なので、花粉をうまく作れないかもしれません。そうなると自家受粉もできなくなり、種が形成されない可能性があります。
引き続きこのまま観察し、その後の変化を見ていきたいと思う次第。