
ナミアゲハのサナギに穴が開いているのを先日発見しましたが、羽化ケースの中で小さな黒い点を発見。アゲハのサナギに寄生するアオムシコバチです。

ケース内を見ると10匹ぐらいいたので捕獲したら、11匹いました。

半日経過後、ケース内で12匹を捕獲。計23匹いました。

左が、先日発見していた2個の穴。その反対側を確認したら、さらに1個の穴が開いていました。他のサナギも全数くまなく確認したのですが、穴は見つかりませんでした。
アオムシコバチの羽化はこれで終わりとは断言できず、他のサナギも含めてさらに穴をあけて羽化してくるかもしれません。
かわいそうとか残念とか感情移入したくなる事象ですが、これは自然の法則であって善も悪も無いことなので、アオムシコバチを憎むのは人間のエゴなのであります。
このサナギはもう羽化することはありませんが、ひとつの命が別の生き物に伝承したわけであり、こうして様々な生き物が生きています。誰かが誰かの個体数を減らし、それが相互に行われて全体のバランスがとれているわけです。人間ごときが脊髄反射すべきことではないのであります。