2021年03月13日
アゲハのサナギを緊急救護
いつものように、外のナミアゲハのサナギを点検。ここのサナギは大丈夫です。
石の裏のサナギを見てみたら、下部の固定部分が剥がれていて胸元の糸だけでぶら下がっていました。強風で何度も揺さぶられて剥がれたんだと思います。
このままだと風でさらに揺られて地面に落ちる可能性が大きいので、緊急保護することにした次第。
石から完全に剥がし、ルーペで拡大しながら精密ハサミで体に付いた糸を切り取ります。
糸を切除。寒いせいでピクリとも動きませんでしたが、重さはあるので生きていると思います。
例のごとく装着。
これは前回保護したサナギですが、胸元の糸を切除しなければいけないサナギです。
というのも、切れた糸の両端が絡み合い、結ばれたようになっています。この状態だと羽化する時に開くふたが開けません。結果的に、羽化できなくなります。
爪楊枝の先をカッターで削って鋭利にし、少しずつ糸をほぐしました。
ほぐれた糸を切除して完了。
先ほどのサナギが右手前、糸をほぐして切除したサナギがその奥。大型飼育ケースの羽化部屋で初夏を待ちます。
同じ部屋でこっちも初夏を待っています。