2021年01月30日

タコのカラストンビ

タコのカラストンビ

足を広げると3~5mもあるタコ類最大のミズダコは、スーパーなどで普通に売られています。
これはミズダコの口。足などといっしょに塩ゆでされたもので、周囲の肉を食べます。
くちばしを動かす強靭な筋肉なので、肉質は軟体動物とは思えないほどのしっかりした肉。くちばしから剥がすように食べるのですが、かなり食べにくいと同時にかなり味が濃くておいしい部位です。


タコのカラストンビ

周囲の肉を剥がして食べ終わった状態。くちばし、いわゆるカラストンビの大きさもかなり大きい次第。その分、周囲の肉の量も多いわけです。


タコのカラストンビ

これは中心部にある歯舌。舌のような突起の先にこのような硬い歯が付いており、舌を前後させて食べ物を体内に移動させているものと思われます。
カタツムリにも似たような歯舌がありますが、タコのものはトゲのようなものもついており、触ると引っかかるほどの大きさです。


タコのカラストンビ

取り出したばかりは形を保っていますが、乾燥すると形が反ったように変わってきて触るとパリパリ割れるようになります。


タコのカラストンビ

実際はこのように重なっており、このふたつを強靭な筋肉で動かして肉を引きちぎったりカニの甲羅を砕いたりするわけです。
前に撮ったものは図鑑にも載りました


タコのカラストンビ

くちばしの先には細かい傷がいくつも見えます。肉を引きちぎる時に骨に当たったのかもしれませんし、カニの甲羅や脚をかみ砕いたのかもしれません。
海の中で何年も生きてきたタコにはタコの人生があり、それを人間が獲って今自分が食べました。タコの命をいただいた感謝の気持ちだけはしっかり持ちたいと思う次第。
タコさんありがとう。
🐙< ちょうどいいツボがあったので隠れていたら引き上げられちゃっタコ
posted by ぁぃ♂ at 16:38| 岩手 ☀| Comment(2) | 気まぐれ写真館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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